人道問題局（DHA）を設置した。【従来、国連の災害救済活動（特に自然災害）の調整は、国連災害救済調整官事務所（UADRO：本部ジュネーブ）が行っていたが、上記の組織改編により、UNDROはDHAに組み込まれ、現在は、DHAジュネーブ事務所となっている。】

（2）　DHAの組織・機構

?　ヘッド：国連緊急援助調整官【人道問題担当事務次長（USG）を兼任】

1996年3月から、明石康前国連事務総長特別政治顧問が務めている。

?　事務所：ニューヨーク（複合災害を対象）及びジュネーブ（自然災害を対象）。

?　職員数：289名（ニューヨーク：105名、ジュネーブ：159名）

?　最高意思決定機関：国連総会

（3）　DHAの活動概要

?　緊急時（自然災害、紛争時）における国連の緊急人道援助の調整

被災状況の正確な把握と状況の情報提供、統一アピールの作成、発出、協力要請、フォローアップ、国連諸機関の人道援助の総合調整、緊急人道援助に関する政治的交渉、人道援助の評価・報告

?　緊急事態のための国連機関、政府、NGOの人道援助体制整備及び協力体制強化

国連諸機関の早期警戒能力により得られる情報の収集・提供、同早期警戒能力の強化、国連諸機関の緊急援助能力のレビュー・強化、技術専門家・援助物資の中央登録制度の充実、各国政府・政府間機関・NGOとの協力関係の強化

?　防災体制の整備強化

防災セミナーの開催、防災戦略の企画研究、防災専門家の派遣・指導、国際防災の10年（IDNDR）事務局の設置

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